例題
(1) 0.010mol/Lの塩酸10mLを完全に中和させるのに必要な0.020mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液は何mLか。
(2) 0.010mol/Lのシュウ酸H2C2O4水溶液10mLを中和するのに,水酸化ナトリウム水溶液を10mL要した。この水酸化ナトリウム水溶液のモル濃度を求めよ。
(3) 固体の水酸化カルシウム0.148gを過不足なく中和するには,0.16mol/Lの塩酸は何mL必要か。H=1.0,O=16,Ca=40
(1) 0.010×10×1=0.020×x×1 (左右ともmLなのでLにしなくてもよい)
x=5.0〔mL〕
(2) 0.010×10×2=x×10×1
x=0.020〔mol/L〕
(3) Ca(OH)2 0.148g ⇒ 0.148/74〔mol〕 c’×v’で〔mol〕なので,これをc’×v’に代入
0.16×x/1000×1=0.148/74×2
x=25〔mL〕
例題
0.10mol/Lの硫酸100mLに,アンモニアを吸収させて完全に反応させた。残った硫酸を0.20mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液で滴定したところ,20mLを要した。吸収されたアンモニアの体積は標準状態で何Lか。
硫酸H2SO4のH+のmol=アンモニアNH3のOH−のmol(=受け取るH+のmol)+水酸化ナトリウムNaOHのOH−のmol
H2SO4のH+のmol = 2H2SO4のmol
NH3のOH−のmol = NH3のmol
NaOHのOH−のmol=NaOHのmol
アンモニア(気体)の標準状態での体積をxLとすと,物質量はx/22.4〔mol〕よって,
0.10×100/1000×2 = x/22.4×1 + 0.20×20/1000×1
x=0.3584=0.36〔L〕
【滴定曲線】
指示薬
酸(塩基)に塩基(酸)を少量ずつ加えていく(滴定する)と,混合溶液のpHは少しずつ変化する。指示薬とはpHの変化によって色が変化する試薬で,中和点を求めるのに使われる。
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